髪の悩みとして定番なのがくせ毛です。くせ毛で悩んでいる方はスタイリングが決まらず、ストレスを感じているのではないでしょうか。特に、梅雨になると髪がまとまらずに苦労している方も多いようです。
当記事では、くせ毛による広がりやうねりが気になっている人に向けて、原因と対処法を解説していきます。くせ毛について知り、自分に合ったヘアスタイルを楽しみましょう。
くせ毛には種類がある
くせ毛とは、髪の毛にハネやうねりが出やすい性質のことです。実は、くせ毛にも様々な種類があり、それぞれに特徴があります。くせ毛の種類を大きく分けると以下の4種類です。
- 波状毛 波打つような形の髪で、湿度によって膨らみやすいのが特徴
- 捻転毛 コイルのように捻れているのが特徴で、髪がごわつきやすくなる
- 連珠毛 数珠をつないだように髪が太くなったり細くなったりしているのが特徴
- 縮毛 強く縮れており、パサつきやすいのが特徴(日本人には少ない)
捻転毛や連珠毛は一見ストレートに見えることが多く、指摘されたときに初めてくせ毛だと気づくこともあります。自分で見分けるのは難しいため、美容室に行ったときに見てもらいましょう。
くせ毛の原因とは?
くせ毛の原因には、先天的なものと後天的なものがあります。順番に見ていきましょう。
遺伝による影響
先天的なくせ毛には、遺伝による影響があります。両親の片方がくせ毛だったとしても、必ずしも遺伝するわけではありません。東洋医学では、「男性は母親・女性は父親」から遺伝の影響を受けやすいという説もあります。
また、くせ毛は遺伝だけでなく成長過程も関係しているといわれています。毛根が真っすぐであれば直毛になりやすく、いびつな形をしているとくせ毛になりやすいのです。実際に髪の毛の断面を見ると、楕円形やいびつな形になっていることが多いといわれています。
加齢による髪質の変化
後天的なくせ毛の一つに、加齢による影響があります。成人期と呼ばれる20歳から40歳までは、頭皮の筋肉にも張りがあり、水分や油分のバランスも良い状態をキープしやすいことが特徴です。しかし、40歳から60歳までの世代では頭皮の筋肉が弱くなり、毛穴もゆるくなりやすいといわれています。
毛穴が楕円形やいびつな形に変化すると、髪の断面に歪みが発生します。すると、髪がまとまらなくなるなどのくせ毛症状が出やすくなるのです。加齢によるくせ毛は意外と気づきにくく、特に対処していない方も少なくありません。くせ毛対策は早ければ早いほど効果が期待できるため、気づいたら放置しないようにしましょう。
髪のダメージによる影響
後天的なくせ毛としてもう一つ挙げられるのが、髪のダメージです。髪が傷む理由にはパーマやカラーリングによるものだけでなく、ドライヤーの熱やタオルによる摩擦の影響もあります。また、紫外線を浴びて髪が傷んでいることもあり、表面の髪に細かいクセが出てしまうことも少なくありません。
また、髪の約90%はタンパク質でできており、硬い繊維と柔らかい繊維があります。この2つが均等に結合していれば直毛となり、偏っていればくせ毛になりやすいのが特徴です。理由としては、硬い繊維よりも柔らかい繊維の方が水分を含みやすいことが挙げられます。タンパク質の結合が不均等だと湿気などの影響を受けやすくなり、乾燥しているときよりも髪が膨らみやすくなるのです。
くせ毛は改善する方法をご紹介
ここからは、くせ毛を改善するための具体的な方法についてご紹介します。すぐに改善できるものから根気強く取り組んでいくものまで様々ですが、ぜひ参考にしてみてください。
縮毛矯正をする
遺伝などで強いくせ毛がある方は、縮毛矯正をするのも一つの方法です。縮毛矯正は、どんな髪質でもストレートにできるというメリットがあります。また、縮毛矯正をかけた部分は、半永久的に維持できるのが特徴です。
ただし、デメリットがあるのも事実のため、かける前にはよく検討する必要があるでしょう。例えば、髪が伸びてきた際に、生え際のくせ毛が目立ってしまうことです。縮毛矯正はコストがかかるため、頻繁にかけるのは難しい方も多いでしょう。また、縮毛矯正には熱や強い薬剤を使用するため、頭皮や髪へのダメージも心配です。
縮毛矯正をしなくても、くせ毛を活かしたカットを提案してくれる美容師もいるため、まずはどんなヘアスタイルが似合うのか相談してみましょう。
食生活を見直す
過度なダイエットや偏った食事をしていると、髪の毛や爪などに栄養が行き渡らなくなるといわれています。特に、髪の毛はタンパク質でできているため、積極的に摂るようにしましょう。例えば、肉・魚・卵・大豆などを増やすのがおすすめです。注意点として、酸化した油は頭皮環境を悪化させることがあるため、できるだけ揚げ物やファストフードなどを避けるようにしましょう。
寝る前にしっかりと乾かす
シャンプーをした後に自然乾燥している方は、くせ毛が強く出やすくなってしまいます。濡れている髪を放置しているとキューティクルが開いたままになってしまい、ダメージを受けやすくなるのです。シャンプーをした後はていねいにタオルドライをした後で乾かすようにしましょう。くせ毛を抑える乾かし方のコツは以下の通りです。
- タオルでゴシゴシと拭かず、根元から毛先まで挟むようにていねいに水気を取る
- 根元をしっかりと乾かし、内側から外側の順にドライヤーをあてる
まとめ
くせ毛には4種類の特徴があり、遺伝だけが原因ではないというお話をしました。加齢や生活習慣によってもくせ毛になってしまう場合があり、このようなくせ毛は改善できる可能性があります。縮毛矯正をする前に、まずはバランスの良い食事を心がけていきましょう。
「すみれ美容室」では、くせ毛だからこそ楽しめるヘアスタイルも提案しています。髪質には個性があり、うまくアレンジすることで魅力が際立ちます。ぜひ気軽にご相談ください。